日本歴史時代作家協会 公式ブログ

歴史時代小説を書く作家、時代物イラストレーター、時代物記事を書くライター、研究者などが集う会です。Welcome to Japan Historical Writers' Association! Don't hesitate to contact us!

2018-01-01から1年間の記事一覧

書評『斗星、北天にあり』

書名『斗星、北天にあり』著者 鳴神響一 発売 徳間書店発行年月日 2018年1Ⅰ月30日定価 ¥1800E 斗星、北天にあり 作者: 鳴神響一 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2018/11/08 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 2014年に『…

大河ドラマウォッチ「西郷どん」 最終回 敬天愛人

今週も軽くツッコんでいこうと思います。 明治十年。延岡。西郷たちは菊次郎や糸を残し、出発します。鹿児島の地に帰ろうというのです。 西田敏行のナレーション。「政府軍をかわしながら、ひたすら道なき道をたどってゆく西郷軍。歩いた距離は、450キロにも…

シリーズもの見参!

シリーズもの見参! ​ ひねもすのたり新刊レビュー vol.2 2018.12.14 菊池仁 記 本屋の店頭で文庫本コーナーを除くとシリーズものが所狭しと置かれている.。ベテランの作家による長大なものから、新しい書き手による第一巻目など様々である。このコーナーで…

ひねもすのたり新刊レビュー

ひねもすのたり新刊レビュー vol.1 2018.12.12 菊池仁 記 ​ まず、連載を始めるにあたって時代小説について考えていることを記しておく。「青春と読書」12月号に松井今朝子のインタビュー記事が掲載されている。最新作『芙蓉の干城』について語ったもので、…

書評『柳は萌ゆる』

書名『柳は萌ゆる』 著者 平谷美樹発売 実業之日本社発行年月日 2018年11月30日定価 各 本体1950円(税別) 柳は萌ゆる 作者: 平谷美樹 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2018/11/16 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブロ…

大河ドラマウォッチ「西郷どん」 第46回 西南戦争

今週も軽くツッコんでいこうと思います。 西郷は士族の窮状を政府に訴えるため、私学校生徒一万三千人と共に東京を目指しました。 東京では大久保が、天子に西郷討伐の勅を出してくれるよう、岩倉や三条に頼んでいました。 明治十年、西郷たちは熊本城の手前…

書評『明恵上人 栂尾高山寺秘話(上・下)

書 名 『明恵上人 栂尾高山寺秘話(上・下)』著 者 高瀬千図発 売 弦書房発行年月日 2018年9月30日 明恵【上巻】《栂尾高山寺秘話》 作者: 高瀬千図 出版社/メーカー: 弦書房 発売日: 2018/09/21 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見…

大河ドラマウォッチ「西郷どん」 第45回 西郷立つ

今週も軽くツッコんでいこうと思います。 西郷が創立した私学校には、続々と若者たちが集まってきていました。 大久保は東京の内務卿にてそのことを聞きます。警察を統括する川路利良が大久保にいいます。新聞は政府への批判のために西郷先生をまつりあげて…

大河ドラマウォッチ「西郷どん」 第44回 士族たちの反乱

今週も軽くツッコんでいこうと思います。 明治6年、東京から鹿児島に戻った西郷は、畑仕事や狩りなどの静かな毎日を過ごしていました。しかし桐野たちも次々と政府を辞め、鹿児島に戻ってきてしまいます。 西郷の意に反して、西郷を追って鹿児島に帰ってきた…

書評『刀と算盤』

書名『刀と算盤 馬律流青春雙六』著者 名 谷津矢車発 売 光文社 発行年月日 2018年10月30日定価 ¥1500E 刀と算盤 馬律流青春雙六 作者: 谷津矢車 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2018/10/17 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見…

大河ドラマウォッチ「西郷どん」 第43回 さらば、東京

今週も軽くツッコんでいこうと思います。 留守政府に大久保と岩倉を加え、閣議が始められました。大久保は西郷の朝鮮使節派遣に反対します。 大久保は閣議前、岩倉と話していました。「西郷に勝ち、今の政府をぶっ壊したいのです」 大久保と西郷は言い争いま…

書評『龍華記』

書名『龍華記』著者 澤田瞳子発売 KADOKAWA発行年月日 2018年9月28日 定価 本体1700円+税 龍華記 作者: 澤田瞳子 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/09/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 「南都炎上」。治承4年(1180)12月29…

大河ドラマウォッチ「西郷どん」 第42回 両雄激突

今週も軽くツッコんでいこうと思います。 西郷を中心とする留守政府は、大久保や岩倉の帰りを待たずして政策を推し進めていきました。徴兵令。学校教育制度。地租改正。鉄道や製糸場の改良。太陽暦の採用。裁判所の設置など、後の世につながる大きな成果を上…

大河ドラマウォッチ「西郷どん」 第41回 新しき国へ

今週も軽くツッコんでいこうと思います。 鹿児島では憂さ晴らしに久光が花火を打ち上げていました。「わしはまだまだ終わらんぞ」 と吠えます。 政府は急速に諸制度を改めていました。その中心にいたのはやはり薩摩と長州でした。他の藩の出身者には不満が募…

大河ドラマウォッチ「西郷どん」 第40回 波乱の新政府

今週も軽くツッコんでいこうと思います。 新政府の不満が高まる中、大久保と岩倉は薩摩の久光のもとを訪れます。久光を東京にのぼらせる目的でした。しかし病気を理由に久光はこれを固辞。 西郷は岩倉と大久保に久光を東京にのぼらせる目的を聞きます。大久…

大河ドラマウォッチ「西郷どん」 第39回 父、西郷隆盛

今週も軽くツッコんでいこうと思います。 明治37年、京都市役所にて物語は始まります。ここに赴任してくる新市長。それが西郷菊次郎(西田敏行)、西郷隆盛の島の息子でした。 菊次郎は求められ、父、西郷隆盛の話をし始めます。 場面は明治二年の鹿児島に移り…

文芸評論家日乗 2018年パリ旅行番外編 ジヴェルニー日帰り

2日目は、「モネの家」(モネが晩年を過ごしたアトリエ兼庭園)があるジヴェルニーに行きました。 パリからジヴェルニーの最寄り駅ヴェルノンまでは約1時間。ヴェルノンからジヴェルニーまではシャトルバスで約20分。ジヴェルニーはパリから少し離れた別荘地…

大河ドラマウォッチ「西郷どん」 第38回 傷だらけの維新

今週も軽くツッコんでいこうと思います。 上野の彰義隊は壊滅させることができました。しかし会津をはじめとする東北各地の諸藩は抵抗を試みています。 軍議の席で大村益次郎(林家正蔵)は、兵も金も兵糧も武器も足りないと言い出します。西郷に薩摩からそれ…

大河ドラマウォッチ「西郷どん」 第37回 江戸無血開城

ご無沙汰しました。今日に備え、念のためビデオ二台に録画しましたので、録り損じることはありませんでした。 今週も軽くツッコんでいこうと思います。 江戸城総攻撃の日が迫る中、西郷は密かに江戸城に案内され、天璋院(北川景子)と会います。天璋院は言い…

書評『将軍家の妖刀 小言又兵衛 天下無敵2』

書名『将軍家の妖刀 小言又兵衛 天下無敵2』作者: 飯島一次出版社: 二見書房発売日: 2018/09/26定価 700円税込 www.kinokuniya.co.jp メディア: この商品を含むブログを見る 今年6月にスタートしたシリーズ『小言又兵衛 天下無敵』の第2弾である。 小言(こ…

文芸評論家日乗 2018年パリ旅行(2)

ルイ・ヴィトン財団美術館の後は、今回の目的の一つ、マルモッタン・モネ美術館ヘ向かいました。徒歩30分ほどの道のりをのんびり歩いて行ったのですが、ブローニュの森はサイクリング・コースになっているのか、自転車のチームが何組も走っていました。マル…

文芸評論家日乗 2018年パリ旅行(1)

世間ではお盆休みが終わった頃、昨年に続きパリに行ってきました。そこで現地で様々なトラブルを経験した立場から、実用的なガイドを書いてみたいと思います。 ●ヨーロッパはキャッシュレスが進んでいて、地元の人はスーパーマーケットはもちろん、自動販売…

すみません!

どうしたことか、「西郷どん」がビデオに録画されていませんでした。先週の台風でなにか機械の録画状況がおかしくなったのか。毎週録画にしておいたはずが、今日は8時55分から録画になっており、とにかくおかしなことになっていました。 本当に申し訳ありま…

書評『ディアスポラ 高麗への道』

書 名 『ディアスポラ、高麗への道』著 者 岩下壽之発 売 鳥影社発行年月日 2018年9月19日定 価 本体1800円(税別) ディアスポラ、高麗への道 作者: 岩下壽之 出版社/メーカー: 鳥影社 発売日: 2018/09/19 メディア: 単行本 この商品を含むブロ…

大河ドラマウォッチ「西郷どん」 第36回 慶喜の首

今週も軽くツッコんでいこうと思います。 新政府軍と旧幕府軍はついに激突します。 砲声を聞き、西郷は目を開けて一言。「こいでよか」 先週に引き続き、コワいぞ、コワすぎるぞ西郷。 戦況は新政府軍不利。岩倉具視が言います。「あれの出番や」 戦場での西…

大河ドラマウォッチ「西郷どん」 第35回 戦の鬼

今週も軽くツッコんでいこうと思います。 大政奉還を行った慶喜でしたが、公家たちに政治が行えるわけがないことを見抜いていました。いずれ助けを求めてやってくる。そのとき再び、徳川がその中心に収まればよい、と考えていたのでした。 西郷はそれを知っ…

大河ドラマウォッチ「西郷どん」 34回 将軍慶喜

今週も軽くツッコんでいこうと思います。 第二次長州征伐で幕府は苦戦、その戦のさなか、将軍家茂が亡くなります。幕府は朝廷に働きかけ、休戦へと持ち込まざるをえませんでした。 岩倉具視のあばら屋で、西郷、大久保、そして勝海舟が話し合っています。大…

大河ドラマウォッチ「西郷どん」 第33回 糸の誓い

今週も軽くツッコんでいこうと思います。 薩長同盟を成立させた坂本龍馬は、幕府の捕り方に襲われます。妻のお龍のおかげでなんとか命拾いした龍馬は、西郷と共に鹿児島に渡ります。 西郷の家を訪ねる龍馬とお龍は、イチャイチャしっぱなし。西郷の妻の糸は…

大河ドラマウォッチ「西郷どん第32回」薩長同盟

今週も軽くツッコんでいこうと思います。 慶喜はフランス公使ロッシュを接待していました。軍艦で兵庫に乗り入れてほしいというのです。慶喜は異国の力を利用して天子を揺さぶり、長州征伐の勅命を引き出そうとしたのでした。そしてその通り、天子から長州再…

文芸評論家日乗 本日の夕食(9)

あっさりした夕食シリーズの一環として、冷やしうどんを作ってみました。 鍋に水を入れて火にかけます。沸騰するのを待つ間に、鶏の胸肉(150グラム)の余分な皮と油を取り除きます。鍋の水が沸騰したら塩一つまみと酒少々を加え、鶏の胸肉をゆっくり入れて…