日本歴史時代作家協会 公式ブログ

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2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第16回 恩人暗殺

慶喜(草彅剛)は朝廷から禁裏御守衛総督を申しつけられ、京のまつりごとの中心につきます。政治的基盤を固めるため、水戸藩へ人材の援助を要請するのでした。 一橋家に仕える人選御用の命を受けた篤太夫(吉沢亮)と成一郎(高良健吾)は、関東に向けて出発…

『映画に溺れて』第412回 バス停留所

第412回 バス停留所 平成四年八月(1992)銀座 銀座文化 昔の映画というのは、どうしてこうも面白いのだろう。 粗暴なカウボーイのボウ・デッカーがアリゾナの都会にやって来る。ロディオの大会があるからだ。彼はそこで安酒場の女給シェリーと出会う。…

大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第15回 篤太夫、薩摩潜入

栄一(吉沢亮)と喜作(高良健吾)は一橋(ひとつばし)家から、初めての俸禄(給料)をもらいます。平岡円四郎(堤真一)は二人の故郷の領主であった、岡部に話を通してくれていました。これで栄一と喜作は、正真正銘の武士となったのでした。平岡は二人に…

『映画に溺れて』第411回 グッバイガール

第411回 グッバイガール 平成元年六月(1989)池袋 文芸坐 ブロードウェイの巨匠でありコメディの名手でもあるニール・サイモンが、夫人のマーシャ・メイスンのために映画シナリオを書いた。監督はベテランのハーバート・ロス。『グッバイガール』はリチ…

大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第14回 栄一と運命の主君

栄一(吉沢亮)と喜作(高良健吾)は、平岡円四郎(堤真一)からいわれます。 「一橋(ひとつばし)の家来になれ」 二人は顔を見合わせます。そして栄一はいうのです。 「いやしくも我々には志(こころざし)が……」 あきれ声を出す平岡。 「断る気か。仕える…

大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第13回 栄一、京の都へ

栄一(吉沢亮)たちが企てていた、横浜焼き討ち計画は、長七郎(満島真之介)の必死の説得により、中止となりました。 栄一と喜作(高良健吾)は、新たな攘夷の道を探るため、血洗島を後にしました。二人は、江戸で偶然会った平岡円四郎(堤真一)を頼って、…

『映画に溺れて』第410回 パリの調香師 しあわせの香りを探して

第410回 パリの調香師 しあわせの香りを探して 令和三年四月(2021)飯田橋 ギンレイホール 香水といえばパリ。縁のない私でもディオールやシャネルの名前ぐらいは知っている。そもそもフランスで香水が発達したのは、悪臭がひどかったから。それもまた…

『映画に溺れて』第409回 魔法にかけられて

第409回 魔法にかけられて 平成二十年二月(2008)有楽町 よみうりホール 型通りの古典的なディズニーアニメーションで物語が始まる。おとぎの国の森に住む乙女ジゼルは王子様との出会いを夢に見て、動物たちと歌って暮らしている。そこへ白馬の王子エド…

大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第12回 栄一の旅立ち

栄一(吉沢亮)が家を出て行くことについて、女たちがしゃべっています。栄一の母のゑい(和久井映見)が、夫の市郎右衛門(小林薫)も侍になりたがっていたことを話し始めます。本ばかり読み、武芸を学んで、いつか武家になるとずっといっていた。婿に入っ…