日本歴史時代作家協会 公式ブログ

歴史時代小説を書く作家、時代物イラストレーター、時代物記事を書くライター、研究者などが集う会です。Welcome to Japan Historical Writers' Association! Don't hesitate to contact us!

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『映画に溺れて』第487回 ボン・ヴォヤージュ

第487回 ボン・ヴォヤージュ 平成十七年四月(2005)飯田橋 ギンレイホール 第二次大戦時のパリ陥落を背景にしたイザベル・アジャーニ主演のコメディ。厳しい戦時下が題材ながら、エスプリたっぷりのおしゃれなウェルメイドプレイになっており、これぞフ…

大河ドラマウォッチ「鎌倉殿の13人」 第16回 伝説の幕開け

義時(小栗旬)と八重(新垣結衣)の子に、頼朝(大泉洋)は「金剛」の名を贈ります。その席には義時の父、北条時政(坂東彌十郎)の姿もありました。頼朝が時政にいいます。 「よう帰って来てくれた。おぬしが一向に戻ってくれんので、藤九郎(安達盛長)を…

大河ドラマウォッチ「鎌倉殿の13人」 第15回 足固めの儀式

源義経(菅田将暉)は木曽義仲(青木崇高)を討つために、近江国にまで来ていました。 京で義経の軍勢が迫っていることを知った義仲は、後白河法皇(西田敏行)を捕え、御所に火を放ちます。 その頃、義時(小栗旬)は、父の北条時政(坂東彌十郎)のところ…

大河ドラマウォッチ「鎌倉殿の13人」 第14回 都の義仲

出かける北条義時(小栗旬)を八重(新垣結衣)が見送ります。 「正式に夫婦(めおと)となること、鎌倉殿(源頼朝)(大泉洋)と御台所(みだいどころ)(北条政子)(小池栄子)に申し上げたいのですが」 と、義時は八重の表情をうかがいます。八重は少し…

『映画に溺れて』第486回 わが教え子、ヒトラー

第486回 わが教え子、ヒトラー 平成二十一年六月(2009)飯田橋 ギンレイホール 総統アドルフ・ヒトラーに演説の指導者がいたという事実を膨らませて、コメディ風に仕立てたのが『わが教え子、ヒトラー』である。 大戦末期、一九四四年の年末、ベルリン…

大河ドラマウォッチ「鎌倉殿の13人」 第13回 幼なじみの絆

政子(小池栄子)の父である北条時政(坂東彌十郎)が伊豆へ帰ることになります。義時(小栗旬)や政子たちの前で、時政はいいます。 「やんなっちまったんだよ。何もかもが。悔やんではおらん」 頼朝のもとへ源行家(杉本哲太)がやって来ます。行家は所領…

『映画に溺れて』第485回 ヒトラーの贋札

第485回 ヒトラーの贋札 平成二十年六月(2008)高田馬場 早稲田松竹 第二次大戦中のナチス・ドイツの犯罪は様々な映画で描かれており、とりわけユダヤ人に対する大虐殺はドキュメンタリー『夜と霧』をはじめ、スピルバーグの『シンドラーのリスト』やポ…