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『映画に溺れて』第554回 ダーティハリー3

第554回 ダーティハリー

平成二年三月(1990)
池袋 文芸坐

 

ダーティハリー2』と『ダーティハリー3』は池袋文芸坐クリント・イーストウッド特集の二本立てで観た。当時の文芸坐文芸坐、文芸地下、ルピリエと三館あり、新作を少し遅れて二本立てで上映するか、かつての古い話題作の特集上映を行うかで、名画の宝庫であったのだ。その頃、私は文芸坐の会員になっており、ほぼ毎週のように通って安い料金で大量に観ていた。
ダーティハリー3』ではハリーの相棒に女性刑事が選ばれる。
 サンフランシスコ市では、女性の社会進出に力を入れ、警察内部でも人事課の事務職の女性職員ケイトを刑事に推薦する。が、その採用面接に同席したハリーは現場に疎い女性の刑事進出に反対する。
 だが、上司に反感を持たれてハリー自身が人事課の事務職に異動させられる。
 その頃、兵器工場の軍事トラックが、路上で超ミニスカートの美人ヒッチハイカーに呼び止められ、結局、彼女を乗せたことで、その仲間に襲われ、殺害されて特殊兵器を奪われる。
 兵器を奪った一団はテロリストを名乗り、市を脅迫する。
 警察はハリーを現場に復帰させるが、その相棒に選ばれたのが、ハリーが難癖をつけたケイトであった。
 だが、いっしょに捜査するうちに、ハリーはケイトの生い立ちを知り、その有能さを認めることになる。ふたりは力を合わせて、金目当てのインチキ革命組織と戦うことになるのだが、このシリーズでは毎回ハリーの相棒が殉職することになっている。ケイトの運命はいかに。

ダーティハリー3/The Enforcer
1976 アメリカ/公開1976
監督:ジェームズ・ファーゴ
出演:クリント・イーストウッド、タイン・デイリー、ハリー・ガーディノブラッドフォード・ディルマン、ジョン・ミッチャム、デヴァレン・ブックウォルター、ジョン・クロウフォード、サマンサ・ドーン