日本歴史時代作家協会 公式ブログ

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天堂晋助

大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第14回 栄一と運命の主君

栄一(吉沢亮)と喜作(高良健吾)は、平岡円四郎(堤真一)からいわれます。 「一橋(ひとつばし)の家来になれ」 二人は顔を見合わせます。そして栄一はいうのです。 「いやしくも我々には志(こころざし)が……」 あきれ声を出す平岡。 「断る気か。仕える…

大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第13回 栄一、京の都へ

栄一(吉沢亮)たちが企てていた、横浜焼き討ち計画は、長七郎(満島真之介)の必死の説得により、中止となりました。 栄一と喜作(高良健吾)は、新たな攘夷の道を探るため、血洗島を後にしました。二人は、江戸で偶然会った平岡円四郎(堤真一)を頼って、…

大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第12回 栄一の旅立ち

栄一(吉沢亮)が家を出て行くことについて、女たちがしゃべっています。栄一の母のゑい(和久井映見)が、夫の市郎右衛門(小林薫)も侍になりたがっていたことを話し始めます。本ばかり読み、武芸を学んで、いつか武家になるとずっといっていた。婿に入っ…

大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第11回 横濱焼き討ち計画

栄一(吉沢亮)は上州に逃がしたはずの長七郎(満島真之介)が、江戸に向かおうとしていることを知ります。 「長七郎が危ねえ」 と、栄一は夜道を駆け出すのでした。 長七郎は熊谷の常宿を発とうとしていました。そこに栄一が駆け込んできます。 「栄一、ど…

大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第10回 栄一、志士になる

「俺を江戸に行かせて欲しい」 と、栄一(吉沢亮)は父の市郎右衛門(小林薫)に頼みます。 「何の話かと思ったら」 市郎右衛門は作業の手を休めません。 「前に、とっさまと一緒に江戸に行ったんべ。そっから、この国がどんどん変わった」 「だから、百姓に…

大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第9回 栄一と桜田門外の変

大老井伊直弼(掃部頭【かもんのかみ】)(岸谷五朗)は名簿に朱で線を引いていきます。次々と尊皇攘夷派の者たちを処罰していたのです。すでに登城停止となっていた一橋慶喜(草彅剛)には、隠居、謹慎が申しつけられました。さらに謹慎中だった徳川斉昭(竹中直人…

大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第8回 栄一の祝言

栄一(吉沢亮)は、神社に来ていた千代(橋本愛)に声をかけます。 「俺は、お前が欲しい」 という栄一。千代はうつむいたまま答えません。 「ごめんなさい」と泣き出してしまいます。「いや、悲しいんではなくて、ずっと、嫌われたかと思ってたもんだから。…

大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第7回 青天の栄一

血洗島では、江戸へと旅立つことになった長七郎(満島真之介)の送別会が行われていました。兄の尾高惇忠(田辺誠一)が、長七郎に詩を贈ります。名を高め、世に知れ渡る偉大なる仕事をするのがお前の役目だ。慎(つつ)ましく暮らし、母や家を養うのは俺が…

大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第6回 栄一、胸騒ぎ

尾高の家の千代(橋本愛)が渋沢栄一(吉沢亮)のいる中の家(なかんち)に手伝いにやって来ていました。栄一は道場でしごかれて帰って来ます。荷物を運んで二人きりになったとき、栄一は千代にいいます。 「剣筋はいいといわれたに。今日だって伝蔵に一発、…

大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第5回 栄一、揺れる。

「承服できん」 と、つぶやきながら渋沢栄一(吉沢亮)は農道を歩いていました。代官に銭を届けに行った帰りです。その理不尽さに、栄一は怒っていたのでした。 「どうした栄一」 と、声を掛けてきたのは栄一のいとこの尾高惇忠(田辺誠一)でした。 「話を聞こ…

大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第4回 栄一、怒る

後に、近代日本経済の父と呼ばれる渋沢栄一。藍葉の不作という危機から、血洗島を救った栄一(吉沢亮)は、今日もよく働いておりました。 栄一は従兄弟の尾高惇忠(田辺誠一)を訪ねていました。その蔵書を読みふけっています。 「しかし承服できん」 と、栄…

大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第3回 栄一、仕事はじめ

血洗島の渋沢家には、大勢の職人が集まっていました。藍の「すくも」」作りが始まったのです。乾燥させた藍の葉を、水を打ちながら混ぜ合わせ、発酵させます。これを何度も繰り返します。発酵を初めておよそ百日。「すくも」ができあがります。この「すくも…

小説を更新しました

合評会用の小説を更新しました。 rekishijidai.jugem.jp

大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第2回 栄一、踊る

九つになった渋沢栄一は、少しずつ、父の市郎右衛門(小林薫)の仕事を学び始めていました。各地の藍農家を回って、藍葉を買い付けるのも市郎右衛門の大事な仕事でした。父のお供で信濃国を訪れた栄一は、帰り道で父が嬉しそうな顔をしていることを指摘しま…

大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第1回 栄一、目覚める

文久四年(1864)。京の野道を武士の集団が馬で駆け抜けます。それを待つ二人の青年がいました。青年たちは近づいてくる集団の前に立ちふさがります。 「渋沢栄一でございます」 と、叫びます。騎馬の武士たちはかまわず駆けてきます。もうひとりの青年に引…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 最終回 本能寺の変

天正十年(1582年)、五月。安土桃山城で、家康をもてなす饗応(きょうおう)が行われました。饗応役を勤めた明智光秀十兵衛(長谷川博己)に対し、織田信長(染谷将太)は激怒します。皆の前で光秀を足蹴にしてみせるのです。 「饗応役を解く」 と、信長は…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第四十三回 闇に光る樹

天正七年(1579年)、夏。丹波の八上城と黒井城がようやく落城しました。明智光秀十兵衛はこれによって、丹波全域を平定することに成功したのでした。 光秀(長谷川博己)は敗北した将を前に語ります。 「方々は、安土の織田信長様のもとに、送られる。戦いをや…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第四十二回 離れゆく心

天正六年(1578年)、秋。明智光秀十兵衛(長谷川博己)を巻き込む、大きな事件が起きました。有岡城城主、荒木村重が信長を裏切り、城に立てこもったのでした。 羽柴秀吉(佐々木蔵之介)と、光秀は、荒木の説得にやって来ていました。光秀は娘の岸を、荒木…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第四十一回 月にのぼる者

天正五年(1577年)、十月。信長から離反する者も出る中、将軍足利義昭(滝藤賢一)は、諸国の大名に向け、信長を倒すべしと、なおも文(ふみ)を送り続けていました。 丹波の国では、反信長の土豪、国衆の勢力が根強く、明智光秀十兵衛(長谷川博己)は苦戦…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第四十回 松永久秀の平蜘蛛(ひらぐも)

天正五年(1577年)、夏。摂津の本願寺は、毛利や上杉などと手を結び、反信長勢の中心でした。信長と本願寺の戦いは七年余りにも及び、このいくさのさなか、参戦していた松永久秀(吉田鋼太郎)が突如、陣から逃亡をはかり、織田家中に衝撃を与えました。 明智光…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第三十九回 本願寺を叩け

天正三年(1575年)。将軍、足利義昭を追放した織田信長(染谷将太)は、幕府に変わり、畿内を掌握し始めました。しかし、信長に抗(あらが)う勢力は、各地に残っていました。 本願寺にて宗主の顕如(顕如)が、武装した信者たちに語ります。 「信長は無体にも、こ…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第三十八回 丹波攻略命令

天正二年(1574年)、三月。明智光秀十兵衛(長谷川博己)は、みずからの城、坂本城に三淵藤英(谷原章介)を保護していました。そこへ信長の文(ふみ)持った使者がやってくるのです。 「一両日中に、成敗がなされるよう、しかと見届けて参れと仰せつかりま…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 信長公と蘭奢待(らんじゃたい)

元亀四年(1573年)、三月。将軍足利義昭(滝藤賢一)は、織田信長(染谷将太)に対し、討伐の兵を挙げます。義昭の井を汲(く)んだ、甲斐の武田信玄は、三方原で徳川、織田の連合軍を打ち破り、三河に侵攻していました。しかし武田軍は突如、兵を引き返し…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第三十六回 訣別(けつべつ)

元亀三年(1572年)、冬。明智光秀十兵衛(長谷川博己)は、三条西実澄(石橋蓮司)の用人として、内裏に向かいました。光秀では廊下の途中で待たされます。光秀の耳に、花や春風について詠んだ歌が聞こえてきます。 実澄(さねずみ)は帝(みかど)に拝謁し…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第三十五回 義昭、まよいの中で

元亀二年(1571年)、秋。比叡山の戦いで、一番手柄をあげた明智光秀十兵衛(長谷川博己)は、信長から、近江の国、滋賀の地を与えられ、琵琶湖のほとり、坂本に、新たな城を建てようとしていました。 光秀は京の館で、その城の造りについて考えていました。…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第三十四回 焼討ちの代償

元亀二年(1571年)九月。織田信長(染谷将太)は、比叡山延暦寺を攻め、僧侶やそこで暮らす人々を、男女の区別なくことごとく殺戮しました。明智光秀十兵衛(長谷川博己)は、比叡山の事実上の主(あるじ)である覚恕(春風亭小朝)を取り逃がしたことを知…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第三十三回 比叡山に棲(す)む魔物

元亀元年(1570年)十一月。朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)と浅井長政は、信長を討つために延暦寺の助けを得て、比叡山に陣を敷きました。さらに西には三好の一党と本願寺。南には六角と一向宗に囲まれ、信長は孤立し、窮地に立たされていました。 織田…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第三十二回 反撃の二百挺

元亀元年(1570年)四月。織田信長(染谷将太)率いる軍勢は、越前、金ケ崎から京へ逃げ帰りました。信長の敗北でした。 二条城の将軍足利義昭(滝藤賢一)のもとへ、明智光秀十兵衛(長谷川博己)は呼び出されます。信長に会う前に話を聞いておきたいという…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第三十一回 逃げよ信長

永禄十三年(1570年)四月。織田信長(染谷将太)は、諸国の兵を従え、朝倉義景の待ち受ける越前を目指しました。信長の呼びかけに応じて、三河の徳川家康(風間俊介)、摂津の池田勝正、大和の松永久秀(吉田鋼太郎)などが集結し、琵琶湖の西岸を北上し、…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第三十回 朝倉義景を討て

永禄十二年(1569年)、夏。明智光秀十兵衛(長谷川博己)は京の二条城から、美濃に出発しようとしていました。木下藤吉郎(のちの秀吉)(佐々木蔵之介)見送りにやってきます。木下は探りを入れるようにいいます。 「こたびは岐阜城に、松永久秀(吉田鋼太…