日本歴史時代作家協会 公式ブログ

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天堂晋助

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第二十三回 義輝、夏の終わりに

永禄七年(1564年)九月。京を中心に、機内に絶大な権力を誇った三好長慶がその生涯を閉じました。将軍足利義輝(向井理)は、復権をはかり、京は再び動乱の時代に入りました。 明智光秀十兵衛(長谷川博己)は義輝にいいました。 「信長が上洛し、上様をお支え…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第二十二回 京よりの使者

桶狭間の戦いから四年後の永禄七年(1564年)、冬。明智光秀十兵衛(長谷川博己)は、いまだ越前国で浪人生活を送っていました。 この頃、京は三好長慶(山路和弘)が完全に実権を掌握していました。松永久秀(吉田鋼太郎)は大和の国(現在の奈良県)を任さ…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第二十一回 決戦!桶狭間

永禄三年(1560年)。駿河の今川義元(片岡愛之助)が尾張に迫ってきました。大高城、鳴海城はすでに今川方の手に落ちていましたが、ついに義元みずから大軍を率いて、沓掛(くつかけ)城まで進軍してきたのでした。 今川義元は大高城に入っている徳川家康(このと…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第二十回 家康への文

永禄三年〈1560年〉。駿府。駒(門脇文)は商人から、近々大きないくさがあるとの話を聞きます。「また、いくさですか」 と、駒はつぶやきます。 越前では、浪人の明智光秀十兵衛(長谷川博己)が寺で、子供たちに教えていました。授業を終えて家に帰ると、光秀…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第十九回 信長を暗殺せよ

結果的に弟の信勝を殺すことになった織田信長(染谷将太)は、母の土田御前(壇れい)からひどくなじられます。信長は妻の帰蝶(川口春奈)にこぼします。「わしは父も、弟も、母も失った」 永禄元年(1558)。斎藤道三の死から二年がたちました。この年、近…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第十八回 越前へ

弘治二年(1556年)。斎藤道三(本木雅弘)とその嫡男である斎藤高政(伊藤英明)によるいくさが行われました。明智光秀十兵衛(長谷川博己)は叔父の明智光安(西村まさ彦)と共に、道三方についていました。 いくさは道三の敗北に終わります。明智の城に戻ってきた光…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第十七回 長良川の対決

弘治二年(1556年)春。斎藤道三(本木雅弘)は大桑城を出、南の鶴山に向かいました。嫡男の高政(伊藤英明)と戦うためでした。 明智光秀十兵衛(長谷川博己)は、叔父の光安(西村まさ彦)に合流し、道三方について戦うつもりでした。 尾張の清洲城では、…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第十六回 大きな国

弘治元年(1555年)、秋。斎藤道三(本木雅弘)は二人の息子を失いました。殺害したのは嫡男(ちゃくなん)の高政(伊藤英明)でした。道三は直ちに稲葉山城を出て、美濃の北にある大桑城に向かいました。国を二分するいくさの前触れでした。 明智荘では、明…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第十五回 道三、わが父に非(あら)ず

天文二十三年(1554年)。斎藤利政(本木雅弘)は仏門に入り、道三と号し、家督を嫡男(ちゃくなん)の高政(伊藤英明)に譲りました。道三は家臣や国衆たちの前で話します。「今朝、わしは、見ての通り頭を丸め、仏門に入り、世俗の塵(ちり)を払うた。つ…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第十四回 聖徳寺の会見

天文二十二年(1553年)二月。斎藤道三(この時は利政)(本木雅弘)は織田信長(染谷将太)のやってくるのを盗み見ていました。信長の顔を知っている明智光秀十兵衛(長谷川博己)に、彼がやってきたら自分の肩を叩くように命じます。三百の鉄砲を持った兵…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第十三回 帰蝶のはかりごと

天文二十一年(1552年)。明智光秀十兵衛(長谷川博己)は、思い悩んでいました。土岐頼芸と一戦交えると宣言した斎藤道三(この時は利政)(本木雅弘)。その息子、斎藤高政(伊藤英明)は光秀にいっていました。「わしは土岐様を守る。父上と戦う」 そして…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第十二回 十兵衛の嫁

天文二十年(1551)。近江から帰った明智十兵衛光秀(長谷川博己)は、気の晴れない様子で、薪を割っていました。苦しい立場に立つ、将軍足利義輝(向井理)の言葉を思い出していたのです。「この世に、誰も見たことのない麒麟という生き物がいる。わしは、…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第十一回 将軍の涙

天文十八年(1549)十一月。尾張の笠寺にて松平竹千代(後の徳川家康)と、今川に捕えられていた織田信広(織田信長の腹違いの兄)の人質交換が行われました。 尾張の末盛城では、織田家の家臣である平手政秀(上杉祥三)が、織田信秀(信長の父)(高橋克典…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第十回 ひとりぼっちの若君

天文十八年(1546)、夏。京に望月東庵(堺正章)と共にいる駒(門脇麦)は、心ここにあらずの様子をしていました。そんな駒が伊呂波太夫(尾野真千子)の率いる、旅芸人の一座を見つけるのです。駒は台に張られた綱を見つめます。そこで見事な綱渡りを行っ…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第九回 信長の失敗

天文十八年(1549)。尾張との和議のあかしとして、帰蝶(川口春奈)は織田信秀(高橋克典)の嫡男、織田信長(染谷翔太)のもとに嫁ぎました。 駿河では今川義元(片岡愛之助)が、尾張に攻め込む決意をしていました。竹千代(のちの徳川家康)の父である松平広忠(浅利…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第八回 同盟のゆくえ

天文十七年(1548)。明智光秀十兵衛(長谷川博己)は尾張の地にいました。斎藤道三(この時は利政)(本木義弘)の娘である帰蝶(川口春奈)に頼まれ、夫になるかもしれない男、織田信長(染谷翔太)のことを調べに来ていたのです。 信長は小舟で漁に出ていました。明け…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第七回 帰蝶の願い

天文十七年(1548年)。秋。 尾張の古渡城では、織田信秀(高橋克典)が家臣の平手政秀(上杉祥三)と話していました。自分たちは三つの敵に囲まれている。駿河の今川、美濃の斎藤、そして織田彦五郎。彦五郎は同じ織田の一族ながら、嫉妬のためなのか、たびたび横…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第六回 三好長慶襲撃計画

天文十七年(1548年)、秋。 都で随一の権勢を誇っていた細川晴元(国広富之)と、その家臣の三好長慶(山路和宏)が、京の覇権をめぐり、一触即発の緊張状態にありました。都では主君を家臣か討つ下克上が横行していました。 三好長慶は松永久秀(吉田鋼太郎)の陣…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第五回 伊平次を探せ

天文十七年(1548年)、秋。美濃の稲葉山城では、斎藤道三(この時は利政)(本木雅弘)が、明智十兵光秀(長谷川博己)から鉄砲の説明を受けていました。光秀の指導もと、鉄砲を撃ってみてその威力に驚く道三。「これを将軍家は手に入れておるのか」 と、う…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第四回 尾張潜入指令

文久十七年(1548)、春。街道一の弓取りといわれた駿河の今川義元(片岡愛之助)が軍を動かしました。目的は三河の制圧と、尾張への進出でした。織田信秀(高橋克典)の軍は、三河の小豆坂でそれを迎え討ちます。両軍は譲らず、決着がつきませんでした。こ…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第三回 美濃の国

天文十六年(1547)。織田勢が美濃に押し入りましたが、斎藤利政(後の道三)(本木雅弘)の計略によって勝利します。織田信秀(高橋克典)を扇動し、美濃に攻め込ませたのは、美濃守護であり帰蝶(川口春奈)の夫でもあった土岐頼純でした。頼純は織田を利…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第二回 道三の罠(わな)

天文十六年(1547)。秋。織田信秀(高橋克典)は、二万余りの兵を率い、美濃との国境に陣を敷き、いくさの構えをとりました。 明智光秀十兵衛(長谷川博己)は、旅から帰ってきたところでした。稲葉山城にて、叔父の明智光安(西村まさ彦)と話します。織田信秀が…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第一回 光秀、西へ

1547年.室町幕府末期。武家の頭領である将軍足利氏は、家臣たちの権力闘争と足利家の内紛により、力を失っていました。幕府は弱体化し、争いは各地に伝播していきました。 京から40里離れた美濃の国。農地を見回っていた明智十兵衛光秀(長谷川博己)は、野盗…

大河ドラマウォッチ「いだてん 東京オリムピック噺」 最終回 時間よ止まれ

1964年10月10日。田畑政治(阿部サダヲ)は一人、国立競技場にいました。昨夜の大雨が嘘のように晴れ渡っています。そこへ金栗四三(中村勘九郎)がやって来るのです。二人とも眠れなかったのでした。田畑はいいます。「一番面白いことをやるんだ。今日から…

大河ドラマウォッチ「いだてん 東京オリムピック噺」 第46回 炎のランナー

昭和39年(1964)。オリンピック開催の年です。東京は上を下への大騒ぎ。なにしろ新幹線も首都高も完成していません。 田畑政治(阿部サダヲ)が組織委員会を去って、一年半が経ちました。近頃は田畑の家に、東京オリンピック組織委員会の面々が訪れなくなっ…

大河ドラマウォッチ「いだてん 東京オリムピック噺」 第45回 火の鳥

東京オリンピックを二年後に控え、田畑政治(阿部サダヲ)は、組織委員会の事務総長の座を追われます。 しかし田畑の家を仲間たちが訪ねていました。元水泳監督の松澤一鶴(皆川猿寺)、聖火リレーのコースを調査して回った森西栄一、そしてもちろん田畑の秘…

大河ドラマウォッチ「いだてん 東京オリムピック噺」 第44回 ぼくたちの失敗

昭和37年(1962)。東京オリンピックを二年後に控えて行われた第四回アジア競技大会。開幕直前に、規定違反が発覚します。開催国インドネシアが、政治的に対立する、台湾とイスラエルに招待状を送っていなかったのです。これがスポーツ界にとどまらず、国際…

大河ドラマウォッチ「いだてん 東京オリムピック噺」 第43回 ヘルプ

昭和37年(1962)。東京の景色が劇的に変わり始めます。環状線に囲まれ、首都高や新幹線の高架が頭上を通過する。すべてが突貫工事で行われていました。二年後のオリンピックに間にあわせようと必死です。しかし国民の盛り上がりは今ひとつでした。 そこで田…

大河ドラマウォッチ「いだてん 東京オリムピック噺」 第42回 東京流れ者

高度経済成長期の日本。暮らしぶりもずいぶんと変わってきます。冷蔵庫、テレビ、洗濯機などが家庭に普及していきます。しかし良いことばかりではありません。特に車の渋滞が問題化していました。 昭和36年(1961)です。タクシー運転手の森西栄一(角田晃広…

大河ドラマウォッチ「いだてん 東京オリムピック噺」 第41回 おれについてこい

昭和34年(1959)。東京にオリンピックがやってくることが決まり、日本は祝福ムードに包まれていました。 敗戦から立ち上がり、ついに田畑政治(阿部サダヲ)は夢を叶えました。国立競技場にほど近い、古い洋館に、組織委員会事務局を開設しました。田畑は事…