日本歴史時代作家協会 公式ブログ

歴史時代小説を書く作家、時代物イラストレーター、時代物記事を書くライター、研究者などが集う会です。Welcome to Japan Historical Writers' Association! Don't hesitate to contact us!

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第一回 光秀、西へ

1547年.室町幕府末期。武家の頭領である将軍足利氏は、家臣たちの権力闘争と足利家の内紛により、力を失っていました。幕府は弱体化し、争いは各地に伝播していきました。 京から40里離れた美濃の国。農地を見回っていた明智十兵衛光秀(長谷川博己)は、野盗…

『映画に溺れて』第290回 パリ、嘘つきな恋

第290回 パリ、嘘つきな恋 令和元年十月(2019)飯田橋 ギンレイホール なんて素敵な恋だろうか。私はベタベタの恋愛映画はあまり好きではないが、フランスのラブコメディ『パリ、嘘つきな恋』には、どっぷりはまって、心ときめいた。 五十歳を間近にひ…

新人の新刊!

当会会員の平野周氏(幻冬舎グループ主催「時代小説大賞」受賞者)の新刊です。 読者の皆様、よろしくお願い致します。 悍馬、室町を駆ける 作者:平野 周 出版社/メーカー: 文芸社 発売日: 2020/02/01 メディア: 文庫

『映画に溺れて』第289回 エクストリーム・ジョブ

第289回 エクストリーム・ジョブ 令和元年十月(2019)渋谷 ショウゲート試写室 麻薬捜査課精鋭チームの五人組。精鋭というよりは、ついやりすぎて、署内でも浮いてしまう五人。 麻薬組織のアジト情報が入る。たまたまアジトの向かいにチキン唐揚げ店が…

『映画に溺れて』第288回 もしも昨日が選べたら

第288回 もしも昨日が選べたら 平成十八年十二月(2006)飯田橋 ギンレイホール 家庭にあるさまざまな電化製品。TVやエアコンなど、それぞれにリモコンがあって、どれがどれか混乱してしまうこともある。 アダム・サンドラーふんする建築家。家庭には…

『映画に溺れて』第287回 ジュマンジ

第287回 ジュマンジ 平成八年四月(1996)大阪 道頓堀 SY角座 十二才のアランはいじめられっ子だった。父は大きな靴工場の経営者。アランは工場拡張の工事現場で偶然古めかしいゲーム盤を発見し、家に持ち帰る。両親の留守に近所の女の子サラとゲーム…

『映画に溺れて』第286回 ウルトラマン

第286回 ウルトラマン 平成二十二年八月(2010)銀座 銀座シネパトス TVでウルトラマンが登場したのが一九六六年。その前に同じ時間帯で『ウルトラQ』というトワイライトゾーンを思わせる不思議なシリーズがあり、その後が『ウルトラマン』シリーズ、…

『映画に溺れて』第285回 のり平の三等亭主

第285回 のり平の三等亭主 平成十二年五月(2000)黄金町 シネマジャック 一九五〇年代、TVの普及していなかった頃の映画館での一時間のホームドラマ。 東京郊外に住む新婚サラリーマン。三木のり平と中田康子。風景は『マダムと女房』に似ている。 こ…

『映画に溺れて』第284回 次郎長意外伝 灰神楽の三太郎

第284回 次郎長意外伝 灰神楽の三太郎 平成十二年五月(2000)黄金町 シネマジャック 三木のり平といえば、真っ先に思い浮かぶのが海苔の佃煮のコマーシャルと、社長シリーズの宴会好きの課長役。なにかにつけ、うれしそうにパーッといきましょうとはし…

『映画に溺れて』第283回 奇々怪々俺は誰だ

第283回 奇々怪々俺は誰だ 平成二十二年十二月(2010)銀座 銀座シネパトス 銀座シネパトスの谷啓追悼特集、二本目が『奇々怪々俺は誰だ』 これほどまでにシュールでナンセンスな映画、それを普通の東宝コメディで撮っているとは。 主人公の名前が鈴木太…

『映画に溺れて』第282回 空想天国

第282回 空想天国 平成二十二年十二月(2010)銀座 銀座シネパトス 子供の頃、私はクレージーキャッツが大好きで、植木等もハナ肇も好きだったが、谷啓には特に惹かれていた。 谷啓が亡くなったとき、銀座シネパトスで追悼特集「虹を渡ってきた男・ガチ…

『映画に溺れて』第281回 女は男のふるさとヨ

第281回 女は男のふるさとヨ 平成十二年五月(2000)黄金町 シネマジャック 森繁久弥といえば、社長シリーズに駅前シリーズが有名で、新宿芸能社を舞台にしたシリーズ、たくさんは続かなかったが、私は好きだ。『夫婦善哉』の流れに属する駄目なのに…

『映画に溺れて』第280回 陽気な未亡人

第280回 陽気な未亡人 平成十五年十一月(2003)阿佐ヶ谷 ラピュタ阿佐ヶ谷 ノエル・カワードに『陽気な幽霊』という舞台劇があり、テアトルエコーの公演を観たことがある。『陽気な未亡人』はタイトルからして、おそらくこのカワード戯曲をヒントにして…

『映画に溺れて』第279回 シックスセンス

第279回 シックスセンス 平成十一年十一月(1999)渋谷 渋東シネタワー いろんな映画をたくさん観て、すれっからしになってくると、意外な結末だといわれても、先が読めてしまうことが多いのだが、この映画にはだまされた。今ではこの最後のどんでん返し…

『映画に溺れて』第278回 永遠に美しく

第278回 永遠に美しく 平成四年十二月(1992)渋谷 渋東シネタワー1 いつまでも若く美しくありたいと願うのは女性ならば当然であろう。だがしかし、不老不死には落とし穴が。メリル・ストリープの女優とゴールディ・ホーンの女流作家がブルース・ウィリ…

『映画に溺れて』第277回 ビッグ

第277回 ビッグ 平成十一年三月(1999) 調布 グリーンホール小ホール 年齢とともに貫禄のある役が多くなったトム・ハンクスだが、若い頃はけっこう軽い喜劇に主演していた。中でも私が好きなのが『ビッグ』である。 十二歳のジョシュは好きな女の子にガ…

『映画に溺れて』第276回 フォレスト・ガンプ

第276回 フォレスト・ガンプ 平成七年三月(1995)渋谷 渋東シネタワー2 この映画がヒットしたとき、TVのニュースでアカデミー賞の話題が出て、身障者が自活するシリアスな映画として取り上げていたのには驚いた。落語の与太郎がまったく偶然にとんと…

『映画に溺れて』第275回 なつかしい風来坊

第275回 なつかしい風来坊 平成元年八月(1989)武蔵小杉 川崎市民ミュージアム映像ホール 山田洋次監督は『男はつらいよ』以前にハナ肇主演の作品を八本撮っていて、『馬鹿まるだし』『いい加減馬鹿』『馬鹿が戦車でやって来る』などタイトルに馬鹿のつ…

『映画に溺れて』第274回 馬鹿が戦車でやって来る

第274回 馬鹿が戦車でやって来る 平成元年十二月(1989)銀座 並木座 山田洋次監督が『男はつらいよ』以前に作っていたのが『馬鹿まるだし』から始まる馬鹿シリーズ。主演はハナ肇。乱暴者の馬鹿な男が高嶺の花の美女に一途な恋心を寄せるあたり、後の『…

『映画に溺れて』第273回 男はつらいよ お帰り寅さん

第273回 男はつらいよ お帰り寅さん 令和元年十月(2019)築地 松竹試写室 かつて、お正月といえば寅さんだった。渥美清の死後二十年以上経って作られた新作『男はつらいよ お帰り寅さん』は後日談であり、主人公は甥の満男である。 満男にはその後も彼…

明治一五一年 第8回

明治一五一年 第8回 無数の記憶が意識の内側を流れていくその静かな水辺であるならとは今も生きている記憶ですから問われるために剥がれいく訪れとしての意味にならぬ声の気配が明治元年のひたすら北上する消える前の揺らぎとともに紡がれいく度もぶつかり…

『映画に溺れて』第272回 番外編 2019年ベストテン

第272回 番外編 2019年ベストテン 私が所属する日本映画ペンクラブでは、年末になると、その年の一月一日から十二月三十一日までに劇場で封切られ公開された映画の中から、日本映画と外国映画のベストファイブ、ドキュメンタリー文化映画ベストスリーを…

書評『桔梗の旗 明智光秀と光慶』

書名『桔梗の旗 明智光秀と光慶』著者 谷津矢車発売 潮出版社発行年月日 2019年12月5日定価 ¥1500E 桔梗の旗 明智光秀と光慶 作者:谷津 矢車 出版社/メーカー: 潮出版社 発売日: 2019/12/05 メディア: 単行本(ソフトカバー) 明智光秀には細川…

『映画に溺れて』第271回 博士の異常な愛情

第271回 博士の異常な愛情 昭和五十年八月(1975)大阪 中之島 SABホール 最初に観たキューブリックの映画は『時計仕掛けのオレンジ』で、まだ私が十代のころだ。そのとき、この映画『博士の異常な愛情』を知り、変なタイトルだな、と思った。マッド…

『映画に溺れて』第270回 チャンス

第270回 チャンス 令和元年五月(2019)池袋 新文芸坐 子供の頃からお屋敷に住み込みで仕えている中年の庭師チャンス。屋敷から一歩も出たことがなく、正規の教育も受けていないので読み書きができず、庭の手入をする以外は、ただ一日中TVを見て過ごし…

『映画に溺れて』第269回 くちづけはタンゴの後で

第269回 くちづけはタンゴの後で 平成八年十一月(1996)有楽町 スバル座 コーネル・ウールリッチがウィリアム・アイリッシュ名で発表した『死者との結婚』は読む者の不安をかきたてる。貧しい妊婦がやくざな男に捨てられ、たまたま乗った列車で親切な新…

頼迅庵の新書・専門書レビュー『危険な「美学」』

『危険な「美学」』 危険な「美学」 (インターナショナル新書) 作者:津上 英輔 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル 発売日: 2019/10/07 メディア: 新書 1.歴史時代小説の時代区分について 歴史時代小説の対象となる時代はいつからでしょうか? 私…

『映画に溺れて』第268回 不機嫌な赤いバラ

第268回 不機嫌な赤いバラ 平成七年四月(1995)池袋 文芸坐 シャーリー・マクレーン出演の映画はたくさんあるが、私の好みはほとんどがコメディなのだ。『愛と追憶の日々』などシリアスな作品にはさほど興味がないし、真面目に神秘体験や輪廻転生を主張…

『映画に溺れて』第267回 あなただけ今晩は

第267回 あなただけ今晩は 昭和五十三年十月(1978)渋谷 東急名画座 ジャック・レモンとシャーリー・マクレーンが共演、監督がビリー・ワイルダーとくれば、もう一本が『あなただけ今晩は』である。 シャーリー・マクレーンふんするイルマ・ラ・ドゥー…

『映画に溺れて』第266回 アパートの鍵貸します

第266回 アパートの鍵貸します 昭和六十二年十二月(1987)新宿 新宿ロマン 名匠ビリー・ワイルダー監督には好きな映画がいっぱいだが、『アパートの鍵貸します』は伏線を張りめぐらせた、これぞコメディの教科書のような作品である。 ジャック・レモン…