日本歴史時代作家協会 公式ブログ

歴史時代小説を書く作家、時代物イラストレーター、時代物記事を書くライター、研究者などが集う会です。Welcome to Japan Historical Writers' Association! Don't hesitate to contact us!

『映画に溺れて』第390回 悪魔のはらわた

第390回 悪魔のはらわた 平成七年七月(1995)六本木 俳優座劇場 3Dの映画は昔からあった。私が子供の頃、片目が青、片目が赤のセルロイドの眼鏡で見た記憶がある。 新宿高島屋のオープンに合わせてタイムズスクエア内に登場した東京アイマックスシ…

書評『家康(二) 三方ヶ原の戦い』

書名『家康(二) 三方ヶ原の戦い』著者名 安部龍太郎発売 幻冬舎発行年月日 2020年8月10日定価 本体690円(税別) 家康<二> 三方ヶ原の戦い (幻冬舎時代小説文庫) 作者:安部 龍太郎 発売日: 2020/08/06 メディア: 文庫 本書は2016年12月に刊…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第二十三回 義輝、夏の終わりに

永禄七年(1564年)九月。京を中心に、機内に絶大な権力を誇った三好長慶がその生涯を閉じました。将軍足利義輝(向井理)は、復権をはかり、京は再び動乱の時代に入りました。 明智光秀十兵衛(長谷川博己)は義輝にいいました。 「信長が上洛し、上様をお支え…

書評『光秀の忍び』

書名『円也党奔る 光秀の忍び』著者 早見 俊発売 中央公論新社発行年月日 2020年7月15日定価 ¥700E 円也党、奔る 光秀の忍び (徳間文庫) 作者:早見俊 発売日: 2020/07/09 メディア: 文庫 明智光秀といえば「本能寺」だが、本作品は、姉川の合戦…

大谷羊太郎さんのオンラインイベント

もうすぐ公開ということで、楽しみにしてます。私も、なぜか朗読に駆り出されてしまった。他の人たちは、みなおどろくほど上手です。 https://t.co/Dz544KER43 — 大谷羊太郎 (@otaniyotaro) 2020年9月11日

平井正修さん新刊

会員・平井正修さんの新刊です。 長生きも不安、死も不安――。「散る」を知り、心は豊かになります。残りの人生を笑顔で過ごすために、お釈迦様の“最期のお経《遺教経》"から学ぶ8つのこと。 「心を調える」学びは、一生、必要。 ・持ちすぎない――「小欲(しょ…

『映画に溺れて』第389回 ゴシック

第389回 ゴシック 昭和六十三年五月(1988)新宿歌舞伎町 シネマスクエアとうきゅう 怪物を創ったのはヴィクター・フランケンシュタインだが、そのフランケンシュタインを創造したのはうら若き乙女であった。という秘話を描いたのがケン・ラッセル監督の…

井伊和継さん新刊

■会員から連絡をいただきましたのでご案内を致します。 読者の皆様、よろしくお願い致します。 目利き芳斎 事件帖1 二階の先生 (二見時代小説文庫) 作者:和継, 井伊 発売日: 2020/08/26 メディア: 文庫 ※会員の皆様、新刊情報をお寄せ下さい。連絡をお待ちし…

会報を発送しました

昨日、有志が集い、都内某所にて『会報』の発送作業を行いました。今回も会員、元会員会友、出版社、関係者に広く送付しております。お手に取ってごらんください。

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第二十二回 京よりの使者

桶狭間の戦いから四年後の永禄七年(1564年)、冬。明智光秀十兵衛(長谷川博己)は、いまだ越前国で浪人生活を送っていました。 この頃、京は三好長慶(山路和弘)が完全に実権を掌握していました。松永久秀(吉田鋼太郎)は大和の国(現在の奈良県)を任さ…

明治一五一年 第16回

明治一五一年 第16回 誰かの背中を眺めている誰かの背中を見詰める目の内側に広がる荒野はいまだに傷付いていく声の端の踏み外す一瞬であるなら東征する数えきれぬ足裏のすでに忘却される一五一年の記憶される土の香りの畔から途切れなくつづく面影の後に発…

『ひねもすのたり新刊書評』2020年8月号

ひねもすのたり新刊書評 2020年八月号 新型コロナウイルスの脅威の中で、もともと羅針盤を持てない政治は、右往左往し、経済は深刻な打撃を受けつつある。人間が営々と築き上げてきたものの脆弱さが際立つばかりの今日この頃である。それでもすごいと思うの…

『映画に溺れて』第388回 ヤング・フランケンシュタイン

第388回 ヤング・フランケンシュタイン 昭和五十一年一月(1976)大阪 千日前 大劇名画座 小学生の頃、TVで毎週欠かさず観ていたのが『ザ・マンスターズ』というアメリカのコメディ。毎回マンスター家にちょっとした問題が持ち上がるというホームドラ…

『映画に溺れて』第387回 フランケンシュタイン(1994)

第387回 フランケンシュタイン(1994) 平成七年二月(1995)渋谷 渋東シネタワー1 一九三一年のユニバーサル映画とは違い、メアリー・シェリーの原作にかなり忠実に作られ、時代考証もきちんとしているのが一九九四年、フランシス・フォード・コッ…

書評『誰?』

書 名 『誰?』著 者 明野照葉発行所 徳間書店発行年月日 2020年8月15日定 価 ¥770E 誰? (徳間文庫) 作者:明野照葉 発売日: 2020/08/07 メディア: Kindle版 冒頭に断っておくが、本書は歴史時代小説ではない。昨2019年の梅雨の頃から、台風19号の去った10…

『映画に溺れて』第386回 フランケンシュタイン(1931)

第386回 フランケンシュタイン(1931) 平成三年九月(1991)大泉 練馬区立勤労福祉会館 フランケンシュタインを描いた映画はたくさんあるが、やはりボリス・カーロフ主演の『フランケンシュタイン』が一番有名であろう。日本での初公開は昭和七年で…

書評『大富豪同心 贋小判に流れ星』

書名『大富豪同心 贋小判に流れ星』著者 幡 大介発売 双葉社発行年月日 2020年8月10日 定価 ¥650E 大富豪同心(25)-贋の小判に流れ星 (双葉文庫) 作者:幡 大介 発売日: 2020/08/07 メディア: 文庫 「大富豪同心」シリーズはドラマ化され、2019年5月よ…

『映画に溺れて』第385回 ゴッド・アンド・モンスター

第385回 ゴッド・アンド・モンスター 平成十四年二月(2002)池袋 新文芸坐 一九三一年のユニバーサル映画『フランケンシュタイン』はボリス・カーロフ演じる怪物で有名だが、それを監督したのが英国生まれのジェームズ・ホエール。引退後、一九五七年五…

『映画に溺れて』第384回 グッドライアー 偽りのゲーム

第384回 グッドライアー 偽りのゲーム 令和二年二月(2020)日比谷 TOHOシネマズ日比谷 ヘレン・ミレンとイアン・マッケラン、どちらもイギリスのシェイクスピア俳優にしてベテランの名優、映画に主演もすれば脇役も多い。 デイムの称号のあるヘレン…

『幽霊画展』開催のお知らせ

『幽霊画展』開催のお知らせ 落語中興の祖・三遊亭圓朝ゆかりの「幽霊画展」 全生庵で開催中(8/1~8/31) http://www.theway.jp/zen/event/yureiga2020.pdf 江戸末期から明治にかけて活躍し、「牡丹燈籠」「真景累ケ淵」「死神」など、多くの名作落語を創作し…

終戦の日に寄せて(大谷羊太郎)

終戦の日に寄せて、少年時代の空襲の記憶を語ります kakuyomu.jp

書評『京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男』

書 名 『京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男』著 者 花房観音発行所 西日本新聞社発行年月日 2020年7月26日定 価 ¥1500E 京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男 作者:花房 観音 発売日: 2020/07/14 メディア:…

『映画に溺れて:』第383回 時をかける少女(2006)

第383回 時をかける少女(2006) 平成二十二年四月(2010)高田馬場 早稲田松竹 二〇一〇年版の『時をかける少女』を観た一か月後、たまたま早稲田松竹で細田守監督特集があり、アニメ版『時をかける少女』が上映された。 現代の東京、主人公は高校…

『映画に溺れて』第382回 時をかける少女(2010)

第382回 時をかける少女(2010) 平成二十二年三月(2010)新宿 新宿ピカデリー 『時をかける少女』はTVや映画で何度も映像化され、アニメにもなり、演劇になり、コミックにもなっている。ひとつの作品が様々な形でこれだけ繰り返されるのも珍しい…

明治一五一年 第15回

明治一五一年 第15回 気がつけば傍らにいる誰かのうすれかけた小さな影がまだ違う記憶の水際に漂う呟きを掌に過去も今の時間だから包み込むならば消えた人たちの静かな太ももが不意にかたわらを通り積み重なる一五一年の過去も今の時間だからの時の間の埋も…

『映画に溺れて』第381回 時をかける少女(1983)

第381回 時をかける少女(1983) 令和二年七月(2020)池袋 新文芸坐 筒井康隆の『時をかける少女』を最初に観たのは一九七二年のNHKドラマ『タイムトラベラー』だった。主役の芳山和子を演じた島田淳子はその後芸名を浅野真弓に変更し『柳生一族…

【速報】第9回 日本歴史時代作家協会賞

第9回 日本歴史時代作家協会賞 2020年7月30日公表 新人賞 坂上 泉『へぼ侍』 文藝春秋2019[候補作] 加納則章 『明治零年 サムライたちの天命』H&I(エイチアンドアイ)2020年4月 杉山大二郎『嵐を呼ぶ男!』 徳間書店2019年11月 佐藤 雫 『言の葉は、残り…

『映画に溺れて』第380回 着ながし奉行

第380回 着ながし奉行 平成十四年二月(2002)阿佐ヶ谷 ラピュタ阿佐ヶ谷 市川崑監督の『どら平太』が公開されたあとのこと、ラピュタ阿佐ヶ谷の岡本喜八監督特集で珍しいTV作品の上映があった。山本周五郎原作『町奉行日記』のTV版、フジテレビで一…

『映画に溺れて』第379回 マンハッタン無宿

第379回 マンハッタン無宿 平成二十一年八月(2009)京橋 フィルムセンター マカロニウエスタンで売れたクリント・イーストウッドが現代都市を舞台に活躍する刑事もの、といえば『ダーティハリー』だが、実はその前にもう一本あったのだ。ただし、現代劇…

大谷羊太郎さんの小説更新

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