日本歴史時代作家協会 公式ブログ

歴史時代小説を書く作家、時代物イラストレーター、時代物記事を書くライター、研究者などが集う会です。Welcome to Japan Historical Writers' Association! Don't hesitate to contact us!

小説を更新しました

合評会用の小説を更新しました。 rekishijidai.jugem.jp

書評『新装版 汝の名』

書 名 『新装版 汝の名』 著 者 明野照葉発行所 中央公論新社発行年月日 2020年12月25日定 価 ¥780E 新装版-汝の名 (中公文庫) 作者:明野 照葉 発売日: 2020/12/23 メディア: 文庫 前作の『誰?』(2020年8月刊)に引き続き、女性の心理を巧みに描きあげ、あ…

森田健司さんの小説を公開しました

森田健司さんの小説を公開しました。 rekishijidai.jugem.jp

大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第2回 栄一、踊る

九つになった渋沢栄一は、少しずつ、父の市郎右衛門(小林薫)の仕事を学び始めていました。各地の藍農家を回って、藍葉を買い付けるのも市郎右衛門の大事な仕事でした。父のお供で信濃国を訪れた栄一は、帰り道で父が嬉しそうな顔をしていることを指摘しま…

小説のページを更新しました

西山ガラシャさんの小説を公開しました。 rekishijidai.jugem.jp

飯島一次さんの小説を公開しました

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大河ドラマウォッチ「青天を衝け」 第1回 栄一、目覚める

文久四年(1864)。京の野道を武士の集団が馬で駆け抜けます。それを待つ二人の青年がいました。青年たちは近づいてくる集団の前に立ちふさがります。 「渋沢栄一でございます」 と、叫びます。騎馬の武士たちはかまわず駆けてきます。もうひとりの青年に引…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 最終回 本能寺の変

天正十年(1582年)、五月。安土桃山城で、家康をもてなす饗応(きょうおう)が行われました。饗応役を勤めた明智光秀十兵衛(長谷川博己)に対し、織田信長(染谷将太)は激怒します。皆の前で光秀を足蹴にしてみせるのです。 「饗応役を解く」 と、信長は…

明治一五一年 第20回

明治一五一年 第20回 今日も一五一年の小さな波紋なのだと少しずつ衰えていく日日に爆ぜる名残として地面に拡がり続ける会津から北へ向かう足首の小さな裸形は具現する風の行方をいまだに晒すきみの手足だねって水に映る面影を追う静かに辿りながら戻らなく…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第四十三回 闇に光る樹

天正七年(1579年)、夏。丹波の八上城と黒井城がようやく落城しました。明智光秀十兵衛はこれによって、丹波全域を平定することに成功したのでした。 光秀(長谷川博己)は敗北した将を前に語ります。 「方々は、安土の織田信長様のもとに、送られる。戦いをや…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第四十二回 離れゆく心

天正六年(1578年)、秋。明智光秀十兵衛(長谷川博己)を巻き込む、大きな事件が起きました。有岡城城主、荒木村重が信長を裏切り、城に立てこもったのでした。 羽柴秀吉(佐々木蔵之介)と、光秀は、荒木の説得にやって来ていました。光秀は娘の岸を、荒木…

書評『足利の血脈』

書名『足利の血脈』 著者 秋山香乃 荒山 徹 川越宗一 木下昌輝 鈴木英治 早見 俊 谷津矢車発売 PHP研究所発行年月日 2021年1月7日定価 ¥1700E 足利の血脈 書き下ろし歴史アンソロジー 作者:秋山 香乃,荒山 徹,川越 宗一,木下 昌輝,鈴木 英治,早…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第四十一回 月にのぼる者

天正五年(1577年)、十月。信長から離反する者も出る中、将軍足利義昭(滝藤賢一)は、諸国の大名に向け、信長を倒すべしと、なおも文(ふみ)を送り続けていました。 丹波の国では、反信長の土豪、国衆の勢力が根強く、明智光秀十兵衛(長谷川博己)は苦戦…

極私的ランキング文庫書下ろしシリーズ編

文庫書下ろしシリーズ編 シリーズもののベストテンは基準が難しいこともあり、選考のコンセプトを変えることにした。 2020年のシリーズものの動向は、ベテランの長寿シリーズが安定した刊行ペースと売れ行きを示しており、大きな変化は起きていない。そこで…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第四十回 松永久秀の平蜘蛛(ひらぐも)

天正五年(1577年)、夏。摂津の本願寺は、毛利や上杉などと手を結び、反信長勢の中心でした。信長と本願寺の戦いは七年余りにも及び、このいくさのさなか、参戦していた松永久秀(吉田鋼太郎)が突如、陣から逃亡をはかり、織田家中に衝撃を与えました。 明智光…

極私的・偏愛的ベストテン2020年度版

極私的・偏愛的ベストテン2020年度版 新型コロナウイルスが猛威を振るっている。危機管理能力が極端に欠如している現政権は、猛威の後追いをしているだけで決断できずに事態をいたずらに悪化させているばかりだ。それもそうだ。棒読み首相のオリジナル発言で…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第三十九回 本願寺を叩け

天正三年(1575年)。将軍、足利義昭を追放した織田信長(染谷将太)は、幕府に変わり、畿内を掌握し始めました。しかし、信長に抗(あらが)う勢力は、各地に残っていました。 本願寺にて宗主の顕如(顕如)が、武装した信者たちに語ります。 「信長は無体にも、こ…

書評『浄土双六』

書 名 『浄土双六』 著 者 奥山景布子発 売 文藝春秋社発行年月日 2020年11月20日定 価 本体1600円(税別) 浄土双六 (文春e-book) 作者:奥山 景布子 発売日: 2020/11/20 メディア: Kindle版 戦前の皇国史観ゆえであろうか、戦後となっても、室…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第三十八回 丹波攻略命令

天正二年(1574年)、三月。明智光秀十兵衛(長谷川博己)は、みずからの城、坂本城に三淵藤英(谷原章介)を保護していました。そこへ信長の文(ふみ)持った使者がやってくるのです。 「一両日中に、成敗がなされるよう、しかと見届けて参れと仰せつかりま…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 信長公と蘭奢待(らんじゃたい)

元亀四年(1573年)、三月。将軍足利義昭(滝藤賢一)は、織田信長(染谷将太)に対し、討伐の兵を挙げます。義昭の井を汲(く)んだ、甲斐の武田信玄は、三方原で徳川、織田の連合軍を打ち破り、三河に侵攻していました。しかし武田軍は突如、兵を引き返し…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第三十六回 訣別(けつべつ)

元亀三年(1572年)、冬。明智光秀十兵衛(長谷川博己)は、三条西実澄(石橋蓮司)の用人として、内裏に向かいました。光秀では廊下の途中で待たされます。光秀の耳に、花や春風について詠んだ歌が聞こえてきます。 実澄(さねずみ)は帝(みかど)に拝謁し…

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『映画に溺れて』第404回 ふるさとポルノ記 津軽シコシコ節

第404回 ふるさとポルノ記 津軽シコシコ節 昭和四十九年七月(1974)大阪 梅田 日活関西支社試写室 初めて映画会社の試写室で試写を観たのは、大阪の梅田にある日活関西支社だった。映画関係の仕事をしていたわけではない。当時、私はまだ大学一年で、「…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第三十五回 義昭、まよいの中で

元亀二年(1571年)、秋。比叡山の戦いで、一番手柄をあげた明智光秀十兵衛(長谷川博己)は、信長から、近江の国、滋賀の地を与えられ、琵琶湖のほとり、坂本に、新たな城を建てようとしていました。 光秀は京の館で、その城の造りについて考えていました。…

明治一五一年 第19回

明治一五一年 第19回 いくつかの目の内側を すり抜ける私たちだから 小さな傷口が増えていく日日 の残景が過ぎていき どろどろに流れてく体の 感触が一五一年を伝う いつの私たちだった 壊れてしまった人の時間 かと聞きなれた声たちが流れ 荒れ果てたまま北…

『映画に溺れて』第403回 1917 命をかけた伝令

第403回 1917 命をかけた伝令 令和二年十月(2020) 飯田橋 ギンレイホール 戦場で起きた午後から翌朝までの出来事を二時間足らずで描いて、しかもワンカット。いったいどうやって撮影したのだろう。まるで魔法ではないか。 いい映画の条件はいろい…

『映画に溺れて』第402回 まぼろしの市街戦

第402回 まぼろしの市街戦 昭和五十三年四月(1978) 大阪 中之島 SABホール 『マラー/サド』と二本立てで観たのが『まぼろしの市街戦』だった。どちらも精神病院が題材になっている。こんな組み合わせを考える上映会の主催者、よほどの映画好きなの…

大河ドラマウォッチ「麒麟がくる」 第三十四回 焼討ちの代償

元亀二年(1571年)九月。織田信長(染谷将太)は、比叡山延暦寺を攻め、僧侶やそこで暮らす人々を、男女の区別なくことごとく殺戮しました。明智光秀十兵衛(長谷川博己)は、比叡山の事実上の主(あるじ)である覚恕(春風亭小朝)を取り逃がしたことを知…

『映画に溺れて』第401回 マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺

第401回 マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺 昭和五十三年四月(1978)大阪 中之島 SABホール 長いタイトルの映画は『博士の異常な愛情』やウディ・アレンの『SEX…

尊王攘夷と洋式兵学展

『尊王攘夷と洋式兵学展』開催のお知らせ 「展示物はすべて15年以上にわたって洋式兵学の研究をしていた個人の所有物です。 基本、一般向けに公開される事はない物になります」……との事です。詳細は画像参照のこと。 開催場所:深谷駅市民ギャラリー2 日時…