大河ドラマウォッチ「西郷どん」 第28回 勝と龍馬
今週も軽くツッコんでいこうと思います。
長州との戦いで、京の街は三日三晩燃え続けました。
西郷は負傷した長州兵を藩邸に保護し、治療を施しました。
慶喜はその頃、長州征伐を宣言していました。「今こそ、長州の息の根を止める時である」と、家臣たちにいいます。
西郷は慶喜に会いに行きます。そこで西郷は勝海舟と出会います。勝は慶喜と言い争った後でした。
西郷は慶喜に、自分も長州の討伐に働きたいといいます。ならば、と慶喜は、いくさをしたくないという勝に会って、海軍の出動を説得しろと命じます。西郷は承諾。
勝に会いに来た西郷は、取り次いでもらえません。そこへスペイン風の音楽とともに、坂本龍馬があらわれます。小栗旬にサービスしすぎだろう、NHK。
本物の西郷か、と坂本は言います。慶喜の犬をやっているという噂だが。西郷は言い返します。犬ではなく、牛と呼ばれている。これには皆が大笑い。しかしピストルまで見せて、坂本は勝には合わせないといいます。ひどいぞ坂本、牛とまで西郷がへりくだっているのにその仕打ち。しかしそこに勝が帰ってきます。
勝と西郷は話をします。西郷は慶喜からの書状を勝に差し出します。読まなくてもわかっている、という勝。勝は西郷に斉彬の話をします。斉彬さまだったらこういうね「もう幕府なんて、見限るこった」。カメラの位置を変えてもう一度言います。おいおい、アイドルかよ。勝は慶喜からの書状を火鉢で燃やしてしまいます。
慶喜の元に戻ると、西郷は早速、勝が書状を燃やしたことをチクります。当然、怒る慶喜。でも勝は軍艦を持っているよ、と脅す西郷。その上で、長州征伐の総大将もまだ決まっていないと話をそらし、慶喜を振り回します。というかもてあそんでいるのか、西郷は。慶喜はお前が采配を振るえ、と西郷に長州征伐を命じます。
慶喜は長州征伐に向けて、兵を大阪へと動かします。総大将は徳川義勝。あれ、慶喜は西郷に任せたんじゃなかったの。軍議はまとまりません。
西郷は長州の動向を調べさせます。幕府軍は広島へと兵を進めます。
西郷は総大将の義勝に、自分が長州に行って、戦わずしてこの戦を終わらせてまいります、と宣言します。
一人で長州に乗り込むと仲間たちにいう西郷。仲間たちは止めます。一人で一人で、と皆口々に言います。こちらも覚悟を見せんと礼を失する、と西郷は言います。西田敏行もナレーションで、「単身乗り込んだのです」と語ります。
長州に来た西郷は返すものがあるといいます。薩摩藩邸に保護し、治療を施した長州兵たちを小松帯刀が連れてきていました。って一人じゃないじゃん。さんざん一人一人をくりかえしていたくせに。いいのか、中園ミホ。
感服した長州は、三家老の切腹など幕府の要求をのみます。幕府は軍を引いたのでした。
慶喜は当然西郷を怒鳴りつけます。ところが西郷は慶喜に逆説教。
「あなた様がなさろうとしいているのは、幕府を守るためだけの腐ったまつりごとでございます」
腹を斬れ、という慶喜。西郷は脇差を抜きます。そして慶喜にせまります。慶喜の股の間に脇差を突き立てる西郷。
「これで昔の縁は断ち切った」
と言い放つ西郷。慶喜を残して立ち去ります。
いくら何でも慶喜がかわいそうだろう。西郷に手玉に取られ、最後に縁切りまで一方的に宣言され。慶喜には何をしてもいいのか、西郷。